夜会巻きやボブなどの髪型に合わせて髪飾りでアレンジしよう

夜会巻きやボブなどの髪型に合わせて髪飾りでアレンジしよう

着物を着る際には、髪型も、着物に合うものにしなくてはなりません。
夜会巻きやボブなど、着物に合う髪型はいくつもありますが、髪飾りでアレンジすると、一層おしゃれに見えますよ。

着物を着る際の髪型のポイント

着物に合う髪型にしよう

着物を着る際の髪型のポイントは、やはりまず、着る着物に合わせること。
着物には格がありますので、それによって合う髪型も変わってきます。
また着る人の年齢も、髪型の合う・合わないを大きく左右します。

振袖は、若い女性が着るものです。
ですから振袖を着る際には、やや華やかな髪型が似合います。

それに対して留袖や訪問着は、既婚で年齢が上の女性が着るもの。
その場合には、華やかさより落ち着きを目指したほうが似合います。

髪飾りなどの小物を利用しよう

着物を着る際の髪型は、髪飾りなどの小物を利用することで、印象が一層華やかなものになります。
着物を着る際に使用する髪飾りとして、もっともポピュラーなものはかんざしです。

かんざしは最近では、着物を着る際ばかりでなく、普段から使う人も増えています。

髪飾りを使うことで、髪型のアレンジもやりやすくなります。
髪飾りにはシンプルなものから、大きな花などがついた華やかなものまでありますので、髪型に合わせて選びましょう。

また髪飾りの色は、着物の色に合わせるとおしゃれです。

下品にならないように注意

着物を着る際、髪型をあまり派手にしてしまうと、かえって下品に見えることがあります。
清楚な印象をあたえるように仕上げるのがポイントです。

また同じ髪型でも、アレンジを変えることによって印象も変わります。
髪飾りをつける場所も、いろいろ変化をつけましょう。

定番の髪型は夜会巻き

着物に合う髪型の、定番中の定番は夜会巻きです。
着物ばかりかドレスにも合いますので、ぜひ覚えておきましょう。

夜会巻きは、コツさえ飲み込んでしまえば、比較的簡単にできます。
夜会巻き用のコームやピンを使うのがおすすめです。

夜会巻きのやり方

STEP1 髪の毛を一つにまとめる

髪全体をブラシでよくとかします。
髪をまとめる際にはちょっと水で濡らしたり、ヘアローションをつけたりするとやりやすくなりますが、なしでも問題ありません。

よくとかしたら、サイドやトップの髪が持ち上がらないよう気をつけながら、手で一つにまとめます。

STEP2 ねじって毛先を溝に入れる

一つにまとめた髪を、上に向かってねじり上げます。
そのうえで、あまった毛先を、ねじることによってできた横の部分の溝に入れ込みます。

髪が長い人の場合は、あまる毛先も長くなるので、2つに折り曲げて入れこむようにするのがおすすめです。

STEP3 ねじり目の毛をすくって差し込む

夜会巻き用のコームの先で髪をすくうようにしながら、ねじった部分、およびねじってできた溝の部分にコームを差し込んで固定します。

STEP4 コームを奥まで差し込む

コームをしっかりと地肌に食い込むように差し込んで固定します。
コームの差し込みが浅いと、すぐに取れてしまいます。
地肌に当たるまで差し込みましょう。

STEP5 スプレーで全体を整える

髪全体にスプレーし、短い髪が落ちてこないように固定します。
スプレーしたら、夜会巻きは完成です。

ロングヘアの場合のアレンジの仕方

アレンジ夜会巻き

夜会巻きは、さまざまにアレンジできます。
髪飾りをつけることで、さらに女性らしさがアップします。
髪飾りを選ぶ際には、着物に合わせることを忘れないようにしましょう。

すこし年齢が上の人は、落ち着いたものを選ぶと上品な印象になります。

お団子シニヨンスタイル

お団子は、シニヨンスタイルにすることで、よく着物に合う髪型になります。
「シニヨン」はフランス語で、束ねた髪をサイドや後頭部でまとめること。

高度なテクニックが必要に見えますが、じつはとても簡単です。
髪飾りを変えることで、さまざまな着物に合わせることができます。

編み込みスタイル

編み込みスタイルも、「ゆるカワ」風にすると、おしゃれな着物ヘアになります。
編み込みが得意な人なら、すぐにコツが飲み込めます。
ポイントは、編み込んだ髪を大胆に引っ張りだすことです。

リボンヘア

リボンヘアは、個性的な髪型にしたいときにおすすめです。
髪を編み込む必要もありませんので、簡単です。

ここではリボンヘアにシニヨンを組み合わせたスタイルを紹介します。
髪をルーズに結べばゆるカワに、しっかり結べば上品な印象に仕上がります。

1. 耳の上で上半分の髪を結び、輪っかを作ります。

2. 輪っかを左右に分けてから、毛先を上に持ち上げて分けた毛の真ん中に通らせ、ゴムの下を差し込みピンで固定します。

3. 残ったした半分の髪を、毛先から上に向けてクルクルとまとめます。作ったリボンの下にピンで固定し、整えたら完成です。

ハーフアップ

ロングのハーフアップは、ひとことで言えば「ハイカラさん」のようなスタイル。
可愛くて、しかも活発な印象です。

卒業式や、結婚式に呼ばれた時などにおすすめです。
さらに上半分を編みこむと、ボリューム感が増すことで、より華やかな印象になります。

垂らしている毛先を巻くのもおすすめ。
女子力が断然アップします。

ハーフアップの場合には、髪飾りは必須です。
着物に合わせた髪飾りを選びましょう。

ロングヘアのボブ風

ロングヘアをコテで巻くことでボブ風にすると、着物によく合う髪型になります。
髪の下側を内側に丸めて押し込みますので、違和感はまったくありません。

すこし大きめの髪飾りをつければ、モダンな印象になります。

ミディアムヘアの場合のアレンジの仕方

ミディアムヘアはまとめやすいので、アレンジしやすいです。
編み込みを活用するのもポイントです。

ハーフアップ

卒業式などにおすすめの髪型です。
振袖や袴に、ミディアムヘアのハーフアップはよく合います。

ハーフアップは派手になりすぎませんし、上品さや清楚感も醸しだすことができます。
上の部分を編み込みにすすのもおすすめです。

髪が短めの場合には、大きな髪飾りをつけることでボリューム感を出しましょう。

ダブルくるりんぱ

ミディアムヘアは、アップスタイルもおすすめです。
簡単にできてまとめやすく、しかも上品な仕上がりです。

その際、ダブルくるりんぱにして、残った髪をしたから丸めて留めるのもおすすめです。
着物だけでなく、ドレスにもよく合います。

編み込み風ツイストとシニヨンの組み合わせ

すこしウエーブがある髪の人は、編み込みにするのがとてもおすすめ。
豪華で女性らしい印象になります。

この編み込みヘアに、ツイストとシニヨンを組み合わせることにより、着物によく合う髪型になります。
横から見ると、三つ編みがキュートですし、後ろから見るとエレガントな雰囲気です。

カチューシャを使うアレンジ

カチューシャを使うことで、一見シンプルな髪型も印象が華やかになります。
普通にアップした髪型に、アクセントを加えたい時などは、カチューシャがおすすめです。

カチューシャを使うと、ガーリーな印象になります。
またアレンジが苦手な人でも、カチューシャなら簡単です。

ショートヘアの場合のアレンジの仕方

ショートヘアの場合でも、着物によく合うアレンジの仕方があります。
ショートヘアは、元々うなじが見えていますので、そのままウェーブをかけて、髪飾りをつけるだけでもOKです。

シンプルなスタイル

ショートヘアのアレンジの定番は、髪を耳にかけて花の髪飾りをつけるスタイル。
着物はもちろん、ドレスにもよく合います。

髪飾りの色はかならず着物の色に合わせます。
またバランスよい、あまり大きすぎないものを選びましょう。

夜会巻き風

ショートの場合でも、あまり段がないショートボブなら、夜会巻き風のアップにまとめられます。
ロングヘアの場合のように、一度に一つにまとめられませんので、部分的にまとめていくのがコツです。

かんざしなどの髪飾りでアクセントを付けましょう。
着物にピッタリの、上品な仕上がりになります。

三つ編み・編み込み

ショートへの場合には、三つ編みや編み込みをすると、とてもキュートな印象です。
全体にコテでウェーブをほどこして、三つ編みや編み込み、ツイストをミックスすると、とてもおしゃれな髪型になります。

この場合にも、やはり着物に合う髪飾りをつけましょう。

年代別・髪型の選び方

10代・20代

10代・20代の人ならば、振袖を着ると思います。
その場合には、髪型も華やかにするのがおすすめです。

派手な髪型が嫌いな人は、髪型は抑えめにし、髪飾りでアクセントをつけましょう。
かんざしを2~3個組み合わせたり、大きな花の髪飾りをしたりなどはおすすめです。

髪飾りの色は、10代・20代は、鮮やかなものがよく合います。

30代

30代はまだ若いですが、髪型は落ち着いた、ミセス風のものにすると上品です。
あまり華やかな髪型にすると、無理している感じが出てしまうので注意しましょう。

着物ヘアの定番・夜会巻きは、もちろんおすすめ。
独身の場合なら、トップにボリュームを持たせることで、女性らしいあでやかさをだすのもいいでしょう。

40代

40代の人は、あまり落ち着きすぎると老けこんだ印象になりかねません。
少しあでやかな髪型がおすすめです。

夜会巻きや、アレンジなどはもちろんおすすめ。
着物にあった髪飾りも活用しましょう。

50代

50代は、年齢に応じた大人の女性としての貫禄が出てきます。
ですからやはり、やわらかな、丸みのある髪型がおすすめです。

ただしトップにボリュームを持たせてしまうと、50代の女性の場合、クラブのママのようになってしまいます。
トップにはボリュームを持たせないほうが、上品でおしゃれです。

シーン別・髪型の選び方

結婚式

結婚式には、訪問着を着ることが多いと思います。
その際の髪型は、あまり派手なものにせず、落ち着いた雰囲気のものを選びましょう。

結婚式の主役は、あくまで花嫁。
清楚かつ上品にまとめるのがおすすめです。

子供の入学式

子供の入学式も、主役はあくまで子供です。
参列する親は、着物は控えめ、もしアクセントを加えたいなら、帯をやや派手目なものにしましょう。

髪型は、シンプルですっきりと見えるようにするのがいいです。
シニヨンを下の方にまとめ、控えめな髪飾りをするなどのスタイルもおすすめです。

成人式

成人式の髪型は、華やかなスタイルで、大きな髪飾りをつけるのが最近の流行です。
振袖の色に合わせ、髪飾りにも華やかなものを選ぶとバランスが良くなります。

成人式の髪型というと、以前は盛ったスタイルにすることが多かったです。
でも最近では、あまり盛ったものよりも、抑えめに髪を結い、華やかな髪飾りを添えるなどのスタイルが流行っています。

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