着物を買い取りに出す場合には、証紙があるかないかで、買取価格はだいぶ大きく変わります。
証紙があれば、査定の際には必ず付けるようにするのがおすすめです。
証紙とは?
証紙とは、その着物を確かに生産したという証拠になるものです。
高級な着物の場合、それが確かに、その産地で、決められた方法に則って生産されたと、証紙があって、初めて証明できることになります。
例えば本場奄美大島紬の場合なら、証紙は次のようなものがあります。
産地表示
朱色で「本場奄美大島紬」の文字が織り込まれていて、さらに金茶色の「地球のマーク」が付けられています。
登録商標
「地球印」の、奄美産地で確かに生産されたことを証明するものです。
伝統証紙
経済産業大臣指定伝統工芸品であることを証明します。
泥染証紙
泥染の着物には、たしかに泥染をしたことを証明する証紙が付けられます。
草木泥染証紙
草木泥染の着物には、草木泥染をしたことを証明する証紙が付けられます。
履歴書シール
12桁のシリアル番号をネットから入力すると、柄の画像や生産者の写真等のデータを閲覧することができます。
これらの証紙は、着物の品質保証書だと言うことができるでしょう。
着物の査定士も、見ればある程度のことは分かりますが、確かなことは、証紙によって証明されることになります。
証紙はぜひとも一緒に付けよう
ですから証紙があるとないとでは、買取価格は変わってきます。
同じ価値がある着物でも、その価値を、証紙によって証明することができるのと、査定士が判断しただけののものとは、それを次に購入する人の納得の度合いが違うからです。
もっとも、それほど高級な着物でない場合には、証紙があってもなくても、それほど変わらないかもしれません。
でもそれこそ大島紬など、高級な着物については、証紙があるとないとでは、買取価格はかなり大きく違います。
なので証紙は、査定の際には、ぜひとも一緒に付けるようにしましょう。
証紙をきちんと取ってあれば、それは問題ありませんね?
でも亡くなった親から受け継いだ着物などなら、証紙があるのかないのか、分からないこともあるかもしれません。
その場合でもあきらめないで、特に高級な着物なら、しつこく証紙を探すようにして、絶対に損はないはずだと思います。