着物をレンタルした場合、次の人に貸すためにレンタルショップではクリーニングしなくてはなりません。
このクリーニング費用は、別途支払わなくてはならないのかと思う人もいるかもしれません。
でも通常のクリーニング代については、レンタル費用の中に含まれています。
さらに支払う必要はありません。
ただしひどい汚れや破損については、修繕費用を請求されることもあります。
ひどい汚れや破損については修復費用を請求される
通常のクリーニングで取れる程度の汚れはもちろん、雨や雪による汚れや、ちょっとした食べこぼし程度であれば、問題はありません。
ただし着物に、クリーニングでは取れない汚れや破損があった場合には話は別です。
- タバコの焼け焦げ
- 縫い目以外の場所の破れ
- ワインのこぼし
などは、クリーニングでは取れません。
メンテナンス代・修繕費用を請求されることがあります。
修繕費用がどのくらいになるかは、汚れの程度によることです。
1万円くらいの費用がかかることは、珍しくありません。
自己判断での補修は禁物
レンタル着物にシミをつけてしまった場合、「なんとか取ろう」と思いますね。
ですが自己判断でのメンテナンスや補修は絶対に禁物です。
まずシミの部分をタオルなどでゴシゴシと擦らないこと。
繊維に汚れが浸透し、かえってシミが落ちにくくなってしまいます。
水分を軽く押させる程度に留めましょう。
また洗剤などを使用してはいけません。
洗剤を使った場合、シミがかえって落ちにくくなることがあります。
本当に落ちないシミになってしまった場合には、最悪「買い取り」の事態になることも考えられます。
シミをつけてしまったら、何のシミかを返却シートに記載して、そのまま返すようにしましょう。
保険に入るのもおすすめ
着物のレンタルショップによっては、想定外の汚れや破損に備え、保険を用意していることもあります。
だいたい1,000円程度で、もし修復費用が必要なことになっても追加の費用はかかりません。
汚れや破損は、つかないとは限りません。
安心のため、保険に加入するのはおすすめです。
シミをつけないために注意すること
レンタル着物にシミをつけないようにするため、次のことに注意しましょう。
- 香水やヘアスプレー、首筋のファンデーションは控える
- マニュキア液、ジェルネイルなど接着剤の使用を控える
- 雨や雪、水たまりに注意する