着物を着る際の女性と男性のトイレの仕方と注意点

着物を着る際の女性と男性のトイレの仕方と注意点

着物を着ている時にトイレに行きたくなった場合はどうすればよいのでしょうか?

洋服の時の違っていろいろと注意すべき点があります。

女性と男性に分けて着物でトイレに入る際のポイントをまとめているので、困らないようにチェックしておきましょう。

女性の場合

注意点

ショーツについて

着物を着る際は、ショーツは股上の浅い、ローライズのものを着用しましょう。
股上が深いショーツだと、帯や腰紐でショーツの上部が抑えられてしまいますから、ショーツを下ろすのが大変です。

洗濯ばさみを用意しよう

着物で出かける際は、洗濯ばさみを用意しましょう。
いくつか用意しておくと、袖上げや裾上げの際に便利です。

洋式?和式?

トイレの個室には、和式と洋式があります。
着物を着ている時には、極力洋式を選びましょう。

ファンデーションが着物につかないために

ファンデーションが着物につくと、汚れが落ちにくいです。
レンタル着物の場合だと、追加で修繕費用を取られることも。

ファンデーションは、トイレで用を足したり、手を洗ったりするなど、下を向いた時につきやすいです。
ですからトイレでは、ハンカチをアゴ下にはさんでおくようにしましょう。

トイレの仕方

STEP1

持参した洗濯ばさみを、取りやすいよう胸元や肩などにあらかじめ留めておきます。

STEP2

振袖など袖が長い場合には、袖を3つくらいに折り、重なった部分を洗濯バサミで留めます。

STEP3

まず着物の上前の裾を持ってめくり上げ、つづいて下前の裾をめくり上げます。
このとき、帯にかぶるくらいの位置までめくり上げましょう。

STEP4

裾と同様に、長襦袢・裾よけなども、まず上前、次に下前をめくり上げます。

STEP5

体の前で、めくり上げた着物と長襦袢・裾よけを、上前と下前いっしょに洗濯ばさみで留めておきます。

STEP6

用を足したら、めくり上げたのと逆の順番で、裾よけ・長襦袢・着物を元に戻します。
トイレを出る前に鏡を見ながら、裾や帯・おはしょりなどがきちんと元通りになっているかどうかを確認しましょう。

男性の場合

袴を履いていない場合のトイレの仕方

袴を履いていない場合、男性のトイレの仕方は、小でも大でも簡単です。
ただし男性の着物は帯を低い位置に締めるので、これをまず上げるがポイントです。

STEP1

帯をウエストの細いところまで持ち上げる。

STEP2

小なら着物の前を開け、大なら上にたくし上げて用を足す。

STEP3

用を足したら前を整え、帯を元の位置まで下ろす。

袴を履いている場合のトイレの仕方

男性は、着物を着ると袴も履くことがあります。
その場合には、トイレの仕方はやや複雑です。

袴を履いている場合には、男性でも個室で用を足すのがおすすめです。

STEP1

袴の後ろ紐を一度ほどき、紐が床につかないように帯にはさむ。

STEP2

帯を腰の細いところまで持ち上げる。

STEP3

袴と着物をめくり上げ、落ちないように帯にはさんで用を足す。

STEP4

用を足したら、着物の前を整えて帯を元の位置に下げ、袴の後ろ紐をしばる。

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