吉田文之の着物や帯の買取価格相場と特徴

吉田文之は、象牙工芸を中心に活躍していた人物で、かんざしや帯留めなどの小物類をはじめ、数多くの和装小物を作り上げてきました。

撥鏤と呼ばれる、象牙に染色を施してはねるように彫り進めていく技術を持ち、1985年に人間国宝にも認定されました。西陣織の監修なども務め、手掛けた着物は高く評価されています。

吉田文之の作品を少しでも高く売却するために、買取相場と作品の特徴についてまとめてみました。

吉田文之の着物や帯について

吉田文之の着物はとても高価で取引されています。売却する前に、買取相場や特徴についての知識を身に付けておきましょう。

買取価格相場

吉田文之の買取相場は、およそ1万円前後と言われています。ただし、これはかんざしなどの小物類の相場額で、着物などの大きな作品であれば、もっと高額で買取してもらうこともできるかもしれません。

オークションなどでは、正倉院文様本象牙撥鏤かんざしが10万円で出品されていますし、着物のリサイクルショップでは、西陣織袋帯が8万円で販売されています。

オークションを利用すれば、買取業者よりも高額で売却することができるかもしれませんが、安全性を考えれば買取業者に依頼する方がおすすめです。

特徴

吉田文之は古代の技術である撥鏤の復元に努めてきました。撥鏤で作成された尺やばちを復元し正倉院に納め、撥鏤の第一人者として活躍しました。

着物の分野に関しては、かんざしや帯留めなどの小物の作成を手掛けたほか、西陣織の監修を務めて帯や着物を作り上げました。上品ながらも豪華なデザインの作品が多く、フォーマルなシーンで活用できます。

代表作品は、いづくら謹製の西陣織袋帯や正倉院文様本象牙撥鏤かんざしなどがあり、どちらも中古品ながら高額で取引されています。

まとめ

吉田文之の作品を売却するときは、きちんと価値を理解して買取してくれる業者にお任せすることが大切です。価値の高い作品でも、業者によっては価値がわからずに安値で買取されてしまうことがあります。

そうならないためにも、着物の分野において知識や経験がある業者を探し出しましょう。いくつかの業者に査定をお願いして、高額買取してくれる業者を探し出すのも一つの手です。

また、証書や箱などの付属品も査定に加算されます。売却の際は、きちんと全部揃えて査定に出すことも忘れないようにしましょう。