森口華弘の着物や帯の買取価格相場と特徴

森口華弘は、友禅染の人間国宝として有名な作家です。蒔糊技法という技法を編み出し、友禅染には珍しく、淡色と濃色だけで表現した作風を好みました。

昭和42年に人間国宝に認定されてから、友禅染の伝道師としても活躍し、息子の森口邦彦も平成19年に人間国宝に認定されました。

森口華弘の手掛けた着物は非常に価値が高く、没後の現在でも高値で取引されています。売却を考えているのなら、買取相場や作品の特徴などを事前に調べておきましょう。

森口華弘の着物や帯について

では森口華弘の作品の買取相場や特徴などについて見ていきましょう。

買取価格相場

森口華弘の買取相場は、およそ15万円前後と言われています。作品や状態などでも価格は大きく変わってきますが、大体の目安はこのくらいです。

森口華弘の作品は現在もたくさん市場に出回っていて、オークションや楽天市場などでも取り扱いが多数あります。オークションでは30万~50万円程度で出品されていて、中には80万円を超える作品もあります。

買取相場と比較すると高額で売却できるかもしれませんが、買い手が見つかる保証もなければ、高額なので売買の際のトラブルなども心配なので、売却は業者に任せる方が安心です。

特徴

森口華弘の作り出す友禅染は、色鮮やかな友禅とは一味違い、色の濃淡で表現しているというところが特徴的です。上品さを思わせる作風で、フォーマルなシーンはもちろん、訪問着としても人気があります。

デザイン性にも優れ、遠近法や色の濃淡で立体感を持たせる七五三技法なども編み出しました。植物や鳥などをモチーフにした作品が多く、梅の花や鶴など、縁起物を好みました。

幅広い年代に愛されるデザインなので需要も多く、中古品でも比較的状態の良いものが多いため、市場では高値で取引されています。

まとめ

森口華弘の着物は、高額査定が出やすい作品ばかりです。ただし、証書などの本物と証明できるものがなければ価値が一気に下がってしまいます。売却の際は必ず証書などを持参していきましょう。

また着物の価値は着物の専門業者でなければわからない場合があります。一般的なリサイクル業者でも高額で買い取ってくれるかもしれませんが、確実に高額買取してもらうためには、着物に関しての知識に長けた専門業者に任せましょう。