「古い着物をもらったはいいけど、どうしたら…?」
お母さん、おばあさんからもらった着物を前に、そう考えることもあると思います。
もちろん全く着物を着る機会がないのなら、買取に出して本当に必要な人に譲り渡すことも、一つの方法。
でもせっかくだから、自分で着てみたいとも思いますよね?
ただし古い着物は汚れやシミがあったりして、そのままではなかなか着られないもの。
その場合、メンテナンスをすることで着物を新しく蘇らせることができます。
現在では、多くの呉服店が古い着物のメンテナンス・サービスを提供しています。
ここでは着物をメンテナンスする際の流れを紹介します。
着物をメンテナンスする際の流れ
STPE1 汚れやシミを確認する
呉服店に古い着物をメンテナンスに持ち込むと、まず呉服店では、その着物の状態を詳しく確認します。
汚れやシミがあるようなら、それをどのように取り除くかを検討します。
汚れやシミを取り除く方法は、
- 洗い張り
- 裏地の交換
の、主に2つです。
洗い張り
表地のシミは、洗い張りをすることで取り除きます。
ただしもちろん、大きなシミの場合など、どうしても取れないこともあります。
裏地の交換
女性の着物には、上半分には「胴裏」、下半分には「八掛け」と呼ばれる裏地がついています。
着物が古くなってくると、これらの裏地が擦り切れたり、変色したりしていることが多いもの。
擦り切れや変色は、洗い張りでは取れません。
そこでこれらは、裏地を交換することで取り除くことになります。
STEP2 サイズの確認
古い着物は、サイズが合わないことも多いです。
サイズが大き過ぎる場合には、詰めてちょうどよいサイズにします。
小さい場合は、可能なかぎり伸ばします。
STEP3
メンテナンスの方法がはっきりしたところで、見積もりをしてもらいます。
修正が大きい場合には、費用が高くなり、新しい着物を購入できるほどになる場合もあります。
ここで迷う場合にはその場で決めず、一旦持ち帰ってゆっくり検討するのもいいと思います。
また全てを直そうと思わずに、本当に必要なところだけ直し、あとは妥協するというのも一つの方法だと思います。