着物のレンタル期間は、レンタルショップによって決まっています。
使用の前日に到着し、翌時に返却する2泊3日から、3泊4日、5泊6日などさまざまです。
ここでは、その着物レンタルの延長料金やキャンセル料金、汚した場合の追加料金などについてまとめました。
延長料金
返却日までに返却できなかった場合には、延長料金がかかるショップがほとんどです。
延長料金は、1日につきレンタル料金の10%が普通です。
なお延長する場合には、かならずショップに電話をし、確認をするようにしましょう。
無断で延長するとショップとの信頼関係を損ない、次回のレンタルができなくなることがあります。
キャンセル料金
一度注文し、お金を払った着物レンタルをキャンセルする場合には、キャンセル料がかかります。
キャンセル料は、ショップによって大きく違ってきますので注意しましょう。
キャンセル料が100%となる場合
ネットのレンタルショップの場合には、レンタルした着物は宅配便で発送します。
発送手続きをしてしまったあとにキャンセルしても、着物は届いてしまうわけですから、発送手続き後のキャンセル料はどこでも100%です。
ただしショップによって、発送手続きが実際に発送される日の何日前かは異なります。
3日前のとこもあれば一週間前のところもありますので、あらかじめ確認した方がいいでしょう。
キャンセル料が発生する日
キャンセル料が発生する日も、ショップによって違います。
多くのショップが、キャンセル料が発生する日を注文日から起算するようになっていて、注文日から7日以内や13日以内は無料などとしています。
それ以降はレンタル料金の10%のキャンセル料がとられるのが普通ですから、着物レンタルは一度注文したら、キャンセルする場合にはかならずキャンセル料を取られることになると考えたほうがいいと思います。
キャンセル料が50%になる日
キャンセル料が50%になる日も、ショップによって異なります。
「使用日の10日前」のところが多いですが、「30日前」のところもあります。
50%のキャンセル料だと、かなりの金額になってきます。
注文の際、かならず確認しておきましょう。
着物を汚してしまった場合の料金
通常のクリーニングについては、料金は着物のレンタル料金に含まれています。
なので軽い食べこぼしや雨の日の泥はねなどのクリーニングは、その中でまかなうことができます。
でも通常のクリーングでは取れない汚れがついてしまったり、着物が破損してしまったりした場合には、そのための修復費として追加料金が発生することがあります。
追加の修復費が発生するのは次のような場合です。
- ワイン・ソース・吐しゃ物などの汚れ
- タバコの焼け焦げ
- 香水のにおい
- ヘアスプレーや首筋のファンデーション
- 時計・ブレスレットなどによる袖内側の引きほつれ
- 爪先部分をトントンしたことによる草履の傷み
修復の料金は、汚れや破損の程度によって異なります。
最低でも10,000円はかかると思ったほうがいいですが、数万円になることもあります。
またひどい汚れや破損については、「修復不能」となることもあります。
その場合には現品買い取りとなり、商品代金を全額請求されることもあります。
自己判断での洗濯や修復は絶対NG
シミがついてしまった場合、「すぐに取らなきゃ」とあわててしまい、こすってしまうことがあります。
でもそうすると、かえってシミを広げたり、繊維の奥に押し込んでしまうことになり、シミが取れにくくなります。
シミがついても、絶対にこすらないようにしましょう。
シミがついたら、水分をハンカチで軽く押さえる程度にして、あとはそのままにしておきます。
またシミを取るために自己判断で洗濯や補修をするのも、絶対にNGです。
着物のクリーニングや補修は、特殊な技術を要するものです。
一般のクリーニング店などに頼んでしまうと、かえってシミが取れにくくなることがあります。
自己判断でのクリーニングをしたことにより、かえって多額の修復費用を請求されることになる場合もあります。
保険には加入しよう
多くの着物レンタルショップが、汚れや破損の追加請求に対する保険を用意しています。
これは1,000円程度の保険料で、15,000円くらいまでの修復費用に対応するというものです。
着物を着て食事をする場合には、ワインやソースの食べこぼしなど、つかないとも限りません。
保険には加入しておくのがおすすめです。
ただし15,000円以上の修復費用がかかる場合は、保険では対応できません。
その場合には修復費用を取られることになりますので注意しましょう。
着物を汚さないために心がけは?
着物を汚したり破損して、多額の修復費用を請求されないようにするには、着物を着用する際、次のことを心がけましょう。
- 香水・ヘアスプレー・首筋のファンデーションは使用しない
- 腕時計・ブレスレットなどはつけない
- 食事の際は、膝の上にかならずナプキンを置く
- テーブルの奥にあるものを取るときは袖に気をつける
- 泥酔するまでお酒を飲まない