海外の人達からも、着物は大きな人気を博しています。
着物と海外をつなぐビジネスも、あれこれスタートしているようです。
海外の人達からは着物はどんな反応?
古くはゴッホが、日本の着物に魅了され、着物の女性姿を何枚も描いたことは有名です。
海外の人から見ると、やはり着物は「美しい」と見えるようです。
ネットを探してみると、
- 着物はすごくキレイ!私も着られるのかな?
- ほんとに美しい…。帯が買いたいんだけど私の国では手に入らないの…。
- 花や人形・車など、色んなデザインがあるのが見ていて楽しい。
- 魔法のようにエレガントで優雅!
- 信じられないくらいカワイイ!私も日本へ行って着物がほしい!
などなど、たくさんの海外の人達の反応を目にすることができます。
リユース着物の売上の多くは外国人
実際に海外の人達は、日本へ来て着物を買っていく人が多いようです。
浅草でリユース着物を販売する大手の業者では、すでに売上の25~30%が外国人によるものになっているとのことです。
中でも一番人気は、「羽織」だそうです。
カジュアルホームウエアとして利用する人が多いようです。
お国によって、色や柄の好みも違うようです。
台湾などアジアの国から来た人たちは、赤や黄など派手な色の、華やかながらのものを好むのだとか。
それに対してヨーロッパの人たちは、黒などのシックなものを好む傾向があるようです。
着物と海外の人達を結ぶビジネスも続々登場
海外の人達からの着物人気を受け、着物と海外の人を結ぶビジネスも、続々登場しているようです。
FURICLE
まずは海外向けの着物通販サイト「FURICLE」。
現在国内では、「8億枚」もの着物がタンスに眠ったままになっていると推定されるそうです。
こうした不要な着物を無料、または安く譲り受け、海外の人に廉価で販売するのが、FURICLEです。
FURICLEでは、単に着物の販売にとどまらず、文化交流にも一役買っています。
国内の着物所有者の、着物にまつわる思い出などを英訳して公開したり、また着物の購入者からは、着物を着た写真を着物提供者に送ってもらったりしています。
さらにチャットやビデオ通話を通して、着物の提供者と購入希望者を直接つなぎ、写真では伝わらない商品情報を伝える努力もしているそうです。
AOI CLOTHING
AOI CLOTHINGは日仏合同のファッションブランド。
着物や和柄などをベースとした、新しいファッションを提案しています。
和のセンスを感じさせながら、実は洋風。
そんなデザインが、着々とファンを増やしているようです。
海外での着物ボランティアも盛ん
海外での着物ボランティアも、盛んに行われています。
「キモノワールドライフ」では、「着物で国際交流」をテーマとし、スペインで現地の人に着付けをするボランティアを毎年開催しています。
スペインの人たちに喜ばれるのはもちろんのこと、ボランティアとして参加した日本人にとっても、日本のよさを再認識するきっかけとなるようです。