着物の匂い袋の中身(お香)が買える人気のお店まとめ

着物の懐に忍ばせて香りを楽しむ匂い袋。
古くから女性の身だしなみとして重宝されてきました。

江戸時代以前から使用されていた匂い袋は、
当時は高級品で、庶民が身に付けることは難しいことでした。

時代と共に庶民化され、誰でも気軽に楽しむことができるようになり、
現在では和装に関わらず、
洋装やインテリアでも楽しむ若者も増えてきています。

着物を着る時のエチケットとも言える匂い袋。
その歴史や匂い選びのポイント、人気ショップなどをまとめてみました。

東京の人気店一覧

東京には匂い袋を販売しているショップがたくさんあります。
中でも人気の5店舗を紹介していきます。

松栄堂

松栄堂は京都に本店を構えるお香の専門店で、
宝永2年創業という歴史あるお店です。

東京都では銀座店や人形町店青山香房の3店舗が展開されていて、
人形町店と青山香房では年に数回、体験イベントも行っています。

特徴

松栄堂の特徴は、香に対するこだわりが強いというところです。
創業300年という長い歴史の中で、
良質な香を作り続けることにこだわってきました。

匂い袋を作る際も、一人一人の好みに合わせた香りに出会えるように、
スタッフがしっかりとサポートしてくれます。

数多くある香りの中から、自分好みの香を組み合わせ、
オリジナル匂い袋を作り上げることができます。

店舗情報

住所 〒104-0061 東京都中央区銀座8-2-8
電話番号 03-3572-6484
営業時間 10:00 ~ 19:00 (土曜・日曜・祝日 ~ 18:00)
定休日 年中無休(年末年始・お盆除く)
アクセス 東京メトロ銀座駅C2番出口徒歩8分
URL http://www.shoyeido.co.jp/menu.html

香源

香源は昭和12年創業の老舗お香屋さんです。
銀座に店舗を構え、5,000種類以上の商品を取り揃える人気店。

洋風から和風まで、色々な匂いを取り扱い、
季節や気分に合わせて自由に組み合わせることができます。

特徴

香源の特徴は、香りのコンシェルジュがいるというところ。
店頭には5,000種類以上の商品が並んでいるため、
訳が分からなくなってしまうという人も多くいます。

そんなと時は、香りのコンシェルジュに相談して、
自分好みでお気に入りの香りを見つけ出すことができます。

店内では様々な体験講座も行っています。
匂い袋を作る体験もできるので、
オリジナルの匂い袋も簡単に作ることができます。

店舗情報

住所 〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目14-15
電話番号 03-6853-8811
営業時間 10:17~19:17
定休日 年末年始
アクセス 地下鉄 東銀座駅すぐ
URL http://okoh.net/

香十

香十は440年の歴史を誇る、香りの老舗です。
香り文化の源流を踏まえた伝統的な作法で、
数多くの香りの商品を作り出しています。

特徴

香十の特徴は、御家流香道の精通しているという点です。
香りの道にも流派や作法があり、
御家流香道は最も古くて歴史のある流派です。

香道における正しい香りの楽しみ方や礼儀作法を学ぶことができ、
匂い袋を購入するだけでなく、香りの作法を身に付けることができます。

御家流香道の師範による体験イベントなども開催しており、
初心者でも気軽に香の道を楽しむことができるお店です。

店舗情報

住所 104-0061 東京都中央区銀座5-8-20銀座コア4階
電話番号 03-3574-6135
営業時間 11:00~20:00 
定休日 年中無休
アクセス 東京メトロ銀座駅直通
URL https://www.koju.co.jp/

上信堂

上信堂は寺院向けのお香を販売しているお店です。
創業100年の歴史を誇り、寺院やお墓、仏壇などで利用する、
本格的なお香やお線香を製造しています。

寺院専門のお香を作っているお店だからこそ、
上品で安らぎのある香りが楽しめます。

特徴

上信堂の匂い袋は、たもと香という名のシンプルなものです。
男性用と女性用で匂いが違い、
それぞれに合った優しい香りが魅力的です。

また香りのセミナーも開催していて、
匂い袋を手作りすることもできます。

その他にもお香を使ったオイルの作り方や、
練香なども手作りすることができ、
小学生の小さな子供から大人まで楽しめるようになっています。

店舗情報

住所 〒173-0027 東京都板橋区南町48-7
電話番号 03-3974-4211
営業時間 9:00 ~17:30
定休日 日・祝日・年末年始
アクセス 東武東上線 大山駅より徒歩5分
URL http://joshindo.com/

山田松香木店

山田松香木店は江戸時代に創業した老舗香木店です。
数多くの香木を中心に、様々な原料を取り扱う専門的なお店。

香りを楽しむだけでなく、香について学んだり、
香りの贈り物を作ったりなど、色々な体験もできます。

特徴

山田松香木店の特徴は、天然の原料にこだわっているという点です。
科学的な香りではなく、自然本来の香りを楽しむことができます。

一般的な香木だけでなく、珍しい原料も取り扱っています。
ジャコウジカの雄の分泌物、マッコウクジラの分泌物、イッカクの角など、
他では扱われていないものもたくさんあります。

たくさんの天然原料の中から
自分の好みの香りを調合することができるので、
自分だけのオリジナル匂い袋を作ることができます。

店舗情報

住所 〒102-0093 東京都千代田区平河町1-8-2
電話番号 03-3221-1671
営業時間 10:00~17:00
定休日 土日祝日
アクセス 東京メトロ半蔵門駅1番出口を右に出て直進1分
URL http://www.yamadamatsu.co.jp/

京都の人気店一覧

京都は「京都と言えば着物」と言われるほど、和装と関係の深い街。
舞妓さんや芸者さんをはじめ、たくさんの着物姿を目にします。

そんな京都には、匂い袋のお店も数多く点在します。
中でも人気の5店舗を紹介していきます。

石黒香舗

石黒香舗は、京都の三条通に店舗を構える匂い袋専門店です。
匂い袋だけを専門的に扱っているお店なので、
種類も豊富でお気に入りの1品を見つけられます。

特徴

石黒香舗の特徴は、
バリエーション豊かな匂い袋を販売しているところです。

着物の懐に忍ばせるような小さな匂い袋から、
十二支や動物、花などをモチーフにした置き型の匂い袋、
携帯電話やスマホに付けられるストラップの匂い袋など、
様々なタイプの匂い袋があります。

価格も300円台の安価な物から1万円以上もする高価なものまで様々。
普段使い、お土産、自宅、贈り物、お祝いなど、
その時の用途に合わせて選ぶことができます。

店舗情報

住所 〒604-8111 京都府京都市中京区三条通柳馬場西入桝屋町72
電話番号 075-221-1781
営業時間 10:00~18:30
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
アクセス 烏丸御池駅から徒歩約6分
URL http://www.ishiguro-kouho.com/

薫玉堂

薫玉堂は、安土桃山時代に創業し、
約420年という歴史を誇る老舗お香店です。

本格的なお香の世界を体感でき、
さらにオリジナルのグッズも作ることができます。

特徴

薫玉堂の特徴は、古くから伝わる調香帳に基づいた、
歴史ある香りを楽しめるというところです。

古くから香料として使われてきた素材を、
オリジナルの調合によって上質な香りを生み出します。

他ではなかなか取り扱っていない珍しい素材もたくさんあり、
オリジナルブレンドを作り出すことができます。

また香道の体験教室も随時行っていて、
華道、茶道と並ぶ三大芸道の一つである香道を体験できます。

店舗情報

住所 〒600-8349 京都市下京区堀川通西本願寺前
電話番号 075-371-0162
営業時間 9:00~17:30
定休日 第1・3日曜日 年末年始
アクセス JR京都駅より徒歩15分
URL https://www.kungyokudo.co.jp/

リスン京都

リスン京都は香の世界をファッショナブルに表現しているお店です。
各種様々な香料を使用したお香を中心に、
可愛らしい匂い袋たちが販売されています。

若者と香の世界をつなげる新しいお店です。

特徴

リスン京都の特徴は、とにかくオシャレなところです。
店内はシンプルなモダンテイストの中に和が混ざり、
お香屋さんとは思えないスタイリッシュな内装。

さらに色とりどりのお香がカラー別に並べられ、
店内を華やかに飾っています。

1本単位でお香を購入できることから、
気軽に香の世界に触れることができると人気を集めています。

匂い袋も色々なタイプが販売されていて、
お土産としても喜ばれるデザインとなっています。

店舗情報

住所 〒600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル COCON
電話番号 075-353-6466
営業時間 11:00~20:00
定休日 不定休
アクセス 地下鉄烏丸線四条駅 連結
URL https://www.lisn.co.jp/

林龍昇堂

林龍昇堂は天保5年に創業した老舗店です。
薫物線香、焼香、伽羅や沈香などを中心に、
匂い袋の販売も行っています。

天然の香木を中心に、古くから原料として使われてきた珍しい素材も揃え、
古き良き香りの世界を体感できるお店です。

特徴

林龍昇堂の特徴は、昔ながらの香りにこだわっているという点です。
化学的な香料などは一切使わず、天然素材にこだわっています。

また一人一人が気に入った香りを見つけてほしいという思いから、
お香のサンプルをプレゼントしてくれるサービスも行っています。
遠方でも電話申し込みで配送してくれるので、京都以外でも利用できます。

匂い袋は梅の香りの匂い袋や、塗香入り匂い袋などが販売されています。

店舗情報

住所 〒604-8258 京都市中京区三条通堀川東入 橋東詰町15
電話番号 075-221-2874
営業時間 9:00~19:00
定休日 日曜日
アクセス 地下鉄東西線 二条城前駅から徒歩5分
URL http://hayashi-ryushodo.com/

香彩堂

香彩堂は、京都烏丸仏光寺に店舗を構えるお香の専門店です。
香が生み出す癒しの空間をモットーに、
お香とフレグランスを取り扱っています。

特徴

香彩堂の特徴は、数多くの匂い袋を取り扱っているという点です。
お香専門店では、お香がメインで販売されているため、
匂い袋の種類はどうしても少なくなってしまいます。

でも香彩堂なら、約40種類の匂い袋を販売しているので、
用途や好みに合わせて選択肢の幅が広がります。

オンラインショップもあるので、遠方からの購入もできます。
遠くて京都まで行くことができない人も安心です。

店舗情報

住所 〒600-8099 京都市下京区烏丸通仏光寺東入ル上柳町335番地 1F
電話番号 075-344-6905
営業時間 9:30~18:00
定休日 土日、祝日
アクセス 地下鉄烏丸線 四条駅 徒歩2分
URL http://www.kousaido.co.jp/

匂い袋について

匂い袋とは、常温で香りのする丁字、じゃ香、白檀などの香料を、
子袋に詰めて携帯用やタンスの中に入れるものです。

着物を着る際に懐に忍ばせておくことで、
ふんわりと上品な和の香りが漂い、女性のたしなみとして利用されてきました。

最近では匂い袋が再び注目を集めつつあり、
若者向けに可愛らしくオシャレな匂い袋も作られています。

歴史

匂い袋の歴史はとても古いと言われています。
奈良時代には、もう日本で使われていたとされ、
江戸時代後期には庶民の女性の間でも流行しました。

匂い袋は当初、蚊帳やのれんに付けたり、
衣装を入れる箱などに入れて使うという用途でしたが、
徐々に着物の懐に入れて香らせるようになりました。

茶道、華道と共に香道という芸道が栄える中で、
庶民の間では匂い袋として香りを楽しむ風習が生まれました。

現代では香道を知る人は少なくなってきていますが、
匂い袋の風習は根強く残り続けています。

香り選びのポイント

匂い袋で重要なのは香り選びです。
自分に合った香りを選ばなければ、
毎日持ち歩くことが苦痛となってしまいます。

そこで香り選びの際のポイントをいくつか紹介します。

いい匂いと思うもの

まず第一に、自分がいい匂いだと思う香りを選ぶことです。
匂い袋の香りを嗅ぐのは、誰よりも自分自身です。

自分自身が気に入った香りでなければ、
懐に忍ばせて匂いを嗅ぐ続けることが嫌になってしまいます。

効果から選んでみる

香りを効果から選んでみるというのも一つの手です。
匂い袋の香りには様々な効果があります。

自分が求める効果に合わせて香りを選んぶことで、
匂いと効果の一石二鳥を得られるかもしれません。

  • リラックス効果……白檀、バラ、ラベンダー
  • 呼吸器系への効果……白檀、乳香
  • ヒーリング……安息香、ミルラ、カッ香
  • 防虫、防腐……龍脳、カッ香
  • 気分転換……柑橘系、ミント

季節に合わせる

日本は四季が美しい国としても有名です。
四季折々に、その時しか味わえない特別な香りがあります。
香り選びに迷ったら、季節に合わせて選んでみるのもおすすめです。

お香のお店では、季節に合った匂い袋を販売しているお店もあります。
季節限定の香りを楽しんでみましょう。

まとめ

匂い袋は古くから伝わる日本の文化です。
着物文化から疎遠になりつつある現代でも、匂い袋の需要は絶えていません。

東京と京都の人気ショップを5店舗ずつ紹介したので、
機会があればのぞいてみてはいかがでしょうか。