着物の収納なら桐箱や桐タンス!虫を寄せ付けない成分あり

着物の収納なら桐箱や桐タンス!虫を寄せ付けない成分あり

着物を収納するなら、最高なのは桐箱や桐タンスです。

ここでは桐タンスが着物の収納に適している理由、および桐タンスがない場合にどのように着物を収納すればいいのかについてまとめました。

桐タンスはなぜ着物の収納に適しているの?

理由1 湿気を寄せ付けない

着物の大敵は、まずは「湿気」です。
湿気が多いと、着物にカビが生えやすくなります。

日本は高温多湿な風土。
湿気から着物を守るのは大切です。

桐のタンスは、湿気を寄せ付けない性質があります。

桐は多孔質の木材で、内部にたくさんの空気の層を含みます。
そのため湿気が多い日には湿気を含んで膨張し、タンスの中に湿気が入りにくくしてくれます。

逆に乾燥した日は、桐は湿気を放出して収縮します。
このように桐タンスは湿気の量に応じて膨張したり、収縮したりを繰り返すことにより、中にしまった着物が湿気を帯びるのを防ぎます。

理由2 防虫作用がある

着物のもう一つの大敵は、「虫」です。
桐タンスには、防虫作用もあります。

桐は、内部にタンニンを含みます。
このタンニンを虫が嫌うため、着物を桐のタンスにしまうと虫が寄り付かなくなります。

理由3 抗酸化作用がある

着物は空気中の活性酸素によっても劣化します。
桐タンスには、この活性酸素による劣化を防ぐ抗酸化作用があります。

桐に含まれるタンニンは、弱アルカリ性。
それに対して着物の絹は、動物性タンパク質ですから弱酸性です。

弱アルカリ性の桐タンスに弱酸性の絹の着物を入れると、アルカリによって酸が中和されます。
それによって酸化が進みにくく、着物が劣化しにくくなります。

理由4 燃えにくい

桐はさらに、燃えにくいという性質があります。
そのため火事で丸焼けになった家の桐タンスの中身の着物が無事だった、などというエピソードが時々語られるほどです。

桐タンスがない場合の着物の収納方法は?

以上のように桐タンスは着物の収納に適していますが、高価なのが欠点です。
桐タンスがない場合でも、洋服タンスやプラスチックケースなどでも、着物を収納することはできます。

その際の注意点は、以下の通りです。

注意点1 湿気を発散させるようにする

洋服タンスやプラスチックケースに着物を収納した場合、どうしても着物が湿気を帯びやすくなります。
ですので防湿剤を入れ、年に2回を目安に交換するようにしましょう。

また虫干しもしましょう。
虫干しは、乾燥した日に着物を干すことにより、湿気を発散させることが目的です。

虫干しをするのに適しているのは、

  • 7月下旬〜8月下旬
  • 10月下旬〜11月下旬
  • 1月下旬〜2月下旬

の年に3回のタイミング。
このうち2回は、着物を洋服タンスから出し、部屋に吊るして湿気を飛ばすようにします。

また洋服タンスやプラスチックケースは、晴れた乾燥した日に引き出しを少し開けておくだけでも、湿気をずいぶん発散させることができます。

注意点2 防虫剤を使う

虫の被害についてですが、絹の着物はそれほど心配ありません。
化繊の着物についても同様です。

また絹の着物は、防虫剤の成分によって劣化する危険もあります。
ですから絹の着物は他の着物とは分けて収納し、そこには防虫剤を入れないようにします。

虫の被害にあうのは、ウールの着物や長襦袢です。
これらをしまう際には、防虫剤をタンスに入れる必要があります。

この際に気をつけなければいけないのは、複数の防虫剤を混ぜて使わないことです。
防虫剤は混ぜると化学変化を起こして溶解し、着物に付着する危険があります。

防虫剤の成分は空気より重いので、防虫剤はタンスの一番上に入れましょう。
新聞紙も、インクが防虫作用を持ちますので、防虫剤代わりに使うこともできます。

注意点3 生地の素材ごとに分けてタンスに入れる

洋服ダンスやプラスチックケースに着物を収納する際には、生地の性質ごとに分けて引き出しに入れましょう。
生地の性質によって、防虫剤や防湿剤の使い方が違うので、同じものを入れておくと保管がラクになります。

注意点4 タンスの上段ほど品質のよいものを入れる

タンスは上段の引き出しより下段のほうが湿気が溜まりやすいです。
ですからタンスの上段ほど、品質がよい着物を入れるようにします。

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