宮古上布は、沖縄県の宮古島で盛んに作られる伝統工芸品です。麻織物ですがごわつきがなくなめらかで、通気性に富んだ南国ならではの織物で、現在でも愛用している人が多くいます。
麻織物とは思えないほど布が薄く、仕上がりはロウを塗ったように独特の光沢を放ちます。1987年に国の重要無形文化財に認定され、沖縄だけでなく国内でも注目されるようになりました。
宮古上布を売却するときは、まず買取相場を調べることが大切です。宮古上布は丈夫で劣化しにくいという特徴があるので、中古品でも状態が良く、高額で買い取ってもらえる場合もあります。
宮古上布について
宮古上布の買取価格相場と特徴についてまとめてみました。売却するときは、こういった情報を元に、査定額が妥当であるかどうかを見極めましょう。
買取価格相場
宮古上布の買取相場は、およそ10万円前後と言われています。もちろん、商品の状態や種類で価格は差がありますが、高額買取してもらえるということがわかります。
もともと、沖縄の織物は本土の織物とは全く違い、素材から織り方まで独特の技術で作られています。そのため、高額になりやすいという特徴があります。
オークションでは平均3万円~5万円程度で落札されています。買取業者の買取相場よりもかなり安くなってしまっていますよね。
オークションでは、着物の価値が評価されにくく、実際の価値よりも安値が付いてしまうこともあります。せっかく価値の高い着物なのに、安く手放すのはもったいないので、必ず専門の買取業者にきちんと査定してもらいましょう。
特徴
宮古上布は苧麻(ちょま)という麻を使った織物です。一般的な麻織物よりも糸が細く、きめ細かく繊細なところが大きな特徴です。
麻織物はごわついて肌触りが良くないというイメージがありますが、宮古上布はそのイメージを一新するほどなめらかで肌触りの良い織物です。
また生地が丈夫でへたりにくく、「3代物」と呼ばれるほど長持ちします。中古品でも状態が良いものが多いので、高額買取が期待できます。
まとめ
宮古上布の着物は、とても価値の高い貴重な作品ばかりです。でも、宮古上布についての知識が浅い査定員では、価値がきちんと理解されずに安価で買取されてしまう恐れもあります。
実際、価値が評価されにくいオークションなどでは、買取相場よりも5~7万円も安く取引されてしまっています。宮古上布は価値が理解されにくい織物なので、査定は必ず着物の専門業者にお願いすることが大切です。
大切な着物を適正価格で買い取ってもらうためにも、業者選びは慎重に行っていきましょう。