着物の虫干し方法は?おすすめの時期や季節について

着物はタンスにしまったままだと湿気を帯び、カビが生えてくることがあります。
またタンスの中では、害虫の被害にあうこともあります。

それを防ぐために必要なのが、虫干しです。
ここでは着物の虫干しの時期ややり方などについてまとめました。

虫干しの時期

虫干しは年に3回、

  • 土用干し …7月下旬〜8月下旬
  • 虫干し …10月下旬〜11月下旬
  • 寒干し …1月下旬〜2月下旬

の時期に行うのが理想です。

土用干し(7月下旬〜8月下旬)

着物1年を通していちばん湿気を帯びるのは、梅雨の時期。
この梅雨の時期についた湿気を、その直後に取り払うのが土用干しです。
入道雲が湧きだしたら、土用干しを行いましょう。

ただし気をつけなければいけないのは、土用干しの日の設定。
台風の直後などは、たとえその当日が晴れていたとしても、空気中には前日までの雨の湿気が含まれます。

日の設定をまちがえると、かえって逆効果になることもありますので注意しましょう。

虫干し(10月下旬〜11月下旬)

10月下旬〜11月下旬はカラッと乾いた晴天が続きやすく、しかも暑くも寒くもない時期です。
冬物の着物をこれから着ようという時期でもありますので、虫干しを行うには打って付けといえます。

虫干しと合わせて、冬物の着物の点検も行いましょう。

寒干し(1月下旬〜2月下旬)

1月下旬〜2月下旬は、年間を通して最も湿度の低い時期です。
着物に風を通すには、非常に適しています。

虫干しの時間帯

雨が降った翌日はNG

まず気をつけなければいけないのは、雨が降った翌日は、虫干しには向かないということです。
前日までの湿気を、空気がまだ含んでいるからです。
最低でも2〜3日晴天がつづいたあとに、虫干しを行います。

時間帯は、午前10時〜午後3時のあいだが適当。
何日も着物を干したままにするなどあまり長時間の虫干しをすると、着物がホコリで汚れたり、日光による色焼けを起こすことがあります。
午後3時を過ぎたらかならず取り込むようにしましょう。

特に西日に注意しよう

着物は繊細な織物です。
日光に長時間当ててしまうと、かならず色焼けを起こします。

特に気をつけなければいけないのは、西日です。

日中は部屋の中までは届かない日差しも、西日になると窓から横に入ってきます。
西日が原因で色焼けを起こすのが、じつは大変多いです。

・西日の当たらない部屋を選ぶ
・午後3時には虫干しを終了する

このことに注意し、西日による色焼けを防ぎましょう。

また色焼けは、蛍光灯によっても起こすことがあります。
虫干しの際は、蛍光灯は消しましょう。

虫干しのやり方

1. 虫干しは、2日以上晴れの日がつづいた翌日の午前10時〜午後3時まで行います。
早朝や夕方は湿度が高いため、虫干しは行いません。

2. 虫干しを行う場所は、日光が直接当たらない部屋を選びます。
夕方まで干す場合には、西日も差し込まない部屋を選びましょう。

3. 虫干しを行う部屋の窓を開け、風がよく通るようにします。
部屋の風通しが悪い場合は、扇風機を使うこともおすすめです。
ただしその場合、扇風機の風が着物に直接当たらないようにしましょう。

4. 着物は敷き紙ごとタンスから出して、着物用ハンガーに吊るしていきます。
着物を直接畳や床に置いてしまうと、着物を汚したり、傷めたりすることがありますので注意しましょう。
洋服用でなく、着物用のハンガーを使うことで、着物の型崩れを防げます。
また着物を裏返して干すと、ホコリで汚れたり色焼けしたりすることを予防できます。

5. 虫干しをしているあいだに、タトウ紙やタンスの手入れをしましょう。
湿気を含みやすいタトウ紙も、タンスから取り出していっしょに干します。
またタンスは引き出しを取り出して、掃除機をかけて乾拭きし、やはりそのまましばらく干して湿気を払います。

6. 虫干しをしているあいだに、着物の点検も行います。
シミやカビ・ほころびなどがないかどうかを確かめて、もし異常があるようなら早めに適切に処置します。
特にカビはそのままにしておくとタンス全体に広がりますので、発見した場合には、最低でも別の場所に隔離しましょう。

7. 午後2時〜3時で、虫干しを終了します。
タンスに防虫剤・防湿剤を入れ、虫干しした着物をきれいにしまいます。

簡単な虫干し方法

上のやり方で虫干しすることができないときは、着物をしまったタンスの引き出しを開けておくだけでも、湿気を払う効果があります。

その際、防虫剤や防湿剤を取り替えるのを忘れないようにしましょう。

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