結婚式では着物の格に注意!帯の柄や色にも注意しよう

着物や帯には「格」があり、それぞれ着ていくのにふさわしい場があります。
これが着物を難しくしている面もありますが、逆に奥深いものにもしています。

ここでは結婚式にふさわしい着物や帯の格、および縁起が悪いとされる柄や色についてまとめました。

着物の格

着物の格は、おおまかに言えば次の4つに分けられます。

  • 礼装着(第一礼装)
  • 略礼装着(準礼装着)
  • 外出着
  • 街着・普段着

礼装着(第一礼装)

礼装着は、特別な場面や公的な儀式の際に着るものです。

打掛

白無垢・色内掛など、結婚式の花嫁衣装。
未婚女性の着物のうち、これが最も格が高いです。

黒留袖

既婚女性の第一礼装。
新郎・新婦の母や、親族が着ます。
染め抜きの五つ紋、白の比翼仕立てにします。

本振袖

未婚女性の第一礼装です。
華やかな絵羽模様と長い袖が特徴です。
袖が長いほど格が高く、本振袖の袖の長さは三尺三寸〜三尺(124〜114cm)となります。

喪服

黒一色の五つ紋付きに仕立てます。

略礼装着(準礼装着)

略礼装着は、礼装着に次いで格の高い着物です。
結婚式の披露宴、入学式や初釜などの際に着用します。

色留袖

地色が黒以外の裾模様の着物のこと。
既婚女性や、振袖は卒業した未婚女性が礼装または準礼装として着用します。
結婚式なら、未婚の姉妹や親族などが適しています。
色留袖は五つ紋にすると第一礼装となりますが、三つ紋の場合より着る機会は狭まります。

訪問着

絵羽づけ模様が特徴の着物です。
格調の高い柄のものは、一つ紋をつければ準礼装となり、結婚式にも着られます。
着る場面に応じ、ふさわしい柄を選ばなくてはなりません。

振袖

本振り袖は未婚女性の第一礼装ですが、中振袖(二尺五寸〜二尺六寸:95〜99cm)、小振袖(二尺〜二尺三寸)は準礼装です。
茶会や、比較的気軽なパーティーなどで着用します。

色無地

地紋のある生地を黒以外に染め、柄のない着物が色無地です。
五つ紋をつければ礼装着となりますが、色無地は一般的には一つ紋をつけ、格のある帯と合わえることにより、準礼装として着用します。
お茶会などにふさわしい着物です。

江戸小紋の紋付

白無地に細かい柄で染める着物で、江戸時代の武士の裃から発展したもの。
色無地と基本的におなじ格で、格のある柄なら一つ紋をつけることで準礼装として着られます。

外出着

外出着は少し改まった場面から、趣味の集まりなど、さまざまな場で着られます。
いちばん応用範囲が広く、TPOに合わせて微妙な調整を楽しめます。

付下げ

付下げは、訪問着に次ぐ格です。
どちらも絵羽模様ですが、訪問着は白生地を裁断してから染めるのに対して、付下げは反物のまま染めますから、縫い目に柄が渡りません。
そのため訪問着より格下と位置づけられます。

付下げ小紋

小紋柄を染め上げた付下げです。

小紋(友禅)

手描き染め、または型染めの着物です。

小紋

全体におなじ文様がくり返す、型染めの着物。
観劇や友人との気取らない食事、お稽古などに向いています。
柄によって格が違ってきますので、場面によって、ふさわしい柄を選びましょう。

紬の訪問着

紬は生地の種類です。
一般の紬は普段着ですが、絵羽模様を染めたものは軽い訪問着となります。
カジュアルなパーティーなどに適していて、小紋とだいたい同格です。

無地の紬

無地の紬は、絵羽模様以外の柄があるものより、多少格が高いものとして扱われます。

絞り

古代の纐纈技法を使った着物です。

お召

織りの着物として最高級のもの。

更紗

南方系のエスニックな文様の着物です。

街着・普段着

家で着たり、ちょっとした外出の際に着たりするのに適した着物です。

織りの着物の代表で、節のある糸に先染めして織られます。
趣味の会や友人との食事、お稽古などに適しています。

ところどころがかすれたような文様を持つ着物。
紬と同様の格です。

※ 紬も絣も、非常に高価なものもあります。
ですが格としてはあくまで街着・普段着で、結婚式などに着ることは基本的にできません。

黄八丈

黄色の縞に染められた着物。

ウール

ウールの着物は、普段着の代表的なものです。

銘仙

先染め平織りの絹織物で仕立てた着物です。

木綿

木綿は家で洗濯もできますし、ウールと並んで普段着の代表です。

浴衣

最もカジュアルで、くつろいだ着物です。
家で着るほか、花火大会や夏祭りなどの軽い街着としても着用できます。

帯の格

丸帯

帯のなかで最も格が高いのが、丸帯です。
広幅生地を二つ折りにし、帯芯を入れて仕立てます。
花嫁衣装や黒本振り袖、黒留袖と合わせます。

袋帯

袋状に織られた帯で、丸帯のかわりに礼装・準礼装に使用します。
帯芯は入れず、手先・たれ先を折り込んで使用します。

全通帯

帯の手からたれまで通し柄のある帯。

六通帯

帯を締めたところだけに柄がある帯。

しゃれ袋帯

しゃれ味のある着物に合わせるもので、礼装用には向きません。

京袋帯

通常の袋帯とくらべ、お太鼓一重分だけ短い袋帯。
略礼装から普段着まで、幅広く用いられます。

名古屋帯

胴に巻く部分を半幅にして仕立てた帯。
京袋帯とほぼ同格です。

単帯

二重太鼓が結べるだけの長さがある、単衣の着物に用いる一枚帯の総称です。

半幅帯

帯地の幅を半分に折り、芯を入れて仕立てた帯。
生地によって普段着から外出着まで幅広く着用できます。

踊り帯

舞踏家が好んで着用したことからこの名前がついた帯。

腹合せ帯

表裏がリバーシブルになっています。

掛下帯

花嫁の打掛の下に、文庫に結んで用います。

祝い帯

七五三の祝い用に着用される、子供用の帯。

抱え帯

花嫁衣装の掛け下や、お色直しのときに用いられます。

軽装帯

胴回りとお太鼓の部分が別々に作られた帯。

扱き帯

抱え帯の一種で、やはり花嫁衣装やお色直しのときに使われます。

縁起が悪い着物や帯の柄は?

着物や帯の柄には、通常の着用では問題にはならないものの、結婚式には「縁起が悪い」と言われているものもあります。

それが、桜と椿、梅、下がり藤。
それぞれ着物の柄としてポピュラーなものですが、桜は「散る」、椿は「落ちる」、梅は「こぼれる」、下り藤は「下がる」というのが理由です。

また蝶も、短命・黄泉の国からの使い・浮気などを意味し、縁起が悪いという人もいます。

ただしこれらは、あくまで気持ちの問題です。
もちろんたしかに、気にする人は、気にします。
ですから縁起が悪いといわれる柄の着物や帯は、結婚式には着用しないのが無難です。

しかし一方、縁起などまったく気にしない人が多いこともまた事実。
少なくとも結婚式などおめでたい場で、「あの着物は縁起が悪いからよくない」と、怒る人はいないと思います。

もし本当にその着物が好きならば、たとえ縁起が悪いといわれようが、着ることに問題はありません。

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