斉藤三才の着物の買取価格相場と特徴

現代の日本では成人式にお正月などの特別なイベントの時だけ、着物を着る人が多いですね。

着付け方も難しいので一から習わないといけません。

斉藤三才などのモダンな着物作家も人気が出ていますが、やはり着る機会がないし勿体無いので売ってしまいたい、と思う人もいます。
まだ着物は洋服と同等に着る若い世代が少ないのが現状です。

そこでこちらでは着物を高く売るコツや斉藤三才の買取相場などをまとめました。新しい着物はまだまだ活躍できるのですよ。

斉藤三才の着物について

近代キモノの最高峰とも呼ばれる斉藤三才の着物は、シンプルかつモダンテイスト溢れたデザインで、あらゆる世代に人気が高く、年齢や場所を選ばず何処へでも着こなせると評判です。

また斉藤三才のモチーフとして有名な三才鳥は、螺鈿や箔などで細工を施されており、シンプルな着物がきりりと格調高く見栄えがするでしょう。

伝統柄に留まらずストライプやドット、モノトーンやスターなど、斬新かつポップなデザインも取り入れた作品が多いです。

買取価格相場

状態が良い中古訪問着の買取価格は12,000円程度が相場でしょう。

新品の反物は20万円~、新古品の訪問着は9万~10万円以上で販売されています。

比較的新しい部類の作家ですから、売りに出そうとした場合でも、それほど劣化していることはないはずです。
特に10年以内の着物は人気が高いでしょう。

着物は新品により近いもので、有名な作家作であること、それを証明する証紙があること、汚れ・シミ・カビなどがない等が高く売る条件なので、状態が良ければ斉藤三才作品はどの業者も喜んで査定してくれるはずです。

ただ買取金額の幅を見るために、査定は一社に絞るのではなく、なるべく数社比較するのをお勧めします。

海外でも人気のデザインですから、国内外にネットワークを持つ業者に問い合わせてはどうでしょうか。

特徴

初代の斉藤三才である斉藤才三郎は、明治42年に滋賀県に産まれました。

昭和8年に独立してから染色家としての道を歩み始め、数々の染色の作品制作に没頭したのです。

その手腕は現・斉藤三才に受け継がれ、父親と同じように呉服問屋に奉公しながら、技術を磨きました。

日本画家である加納三楽輝に師事し、写生、筆運びを学ぶにつれ、デッサンや現代キモノに通じる色彩感覚を取り入れます。

人気雑誌「美しいキモノ」に取り上げられた途端、その色調や独自のデザインから、着物界の風雲児、異端児、などと言われ、着物界だけでなくマスコミを通して、世間一般にその名を馳せるようになりました。

現代的で斬新なデザインはキワモノ的な扱いを受けたこともありましたが、今では独創的な「三才調」ブランドが確立し、人気デザイナーとして世界でも認められています。

また息子である斉藤上太郎氏とコラボレーションしたファッションショーの開催や、35年続く個展など、一層活躍の場を広げているのです。

京都市北区には株式会社三才という社名で、「斉藤三才」「斉藤上太郎」ブランドを取り扱う法人も立ち上げています。

ウェブサイトではキモノ三代と呼ばれる親子共演や、コレクションを楽しめるので、気になる人はぜひご覧ください。

これぞ着物という固定観念は年々破られ、斉藤三才作品のようなモダンなデザインが増えて着ました。

そのせいか海外から日本に着物を買い付けに来る人も多いようです。ますます需要が高まる現代キモノにこれからも目が離せませんね。